【星のや奈良監獄】歴史とラグジュアリーが交差する「明けの重要文化財」。オンラインプレス発表会レポート

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星のや奈良監獄

「星野リゾート」の最高級ブランド「星のや」の9つ目の施設「奈良監獄」が、2026年開業!

国の重要文化財旧奈良監獄」を活用したユニークな新ホテルについて、オンラインプレス発表会に参加したライターが、初公開となる最新情報も含めその詳細をご紹介します。

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「星のや奈良監獄」のこと。奈良監獄100年の歴史

今回の新ホテルの舞台となるのは、明治41年に完成した奈良監獄。
五大監獄の中で最後に建築され、そして唯一その姿を留める貴重な遺構です。

奈良監獄ミュージアム

建設当時、日本は外交面で大きな課題を抱えており、 欧米諸国と対等な関係を築くためには「日本が名実ともに近代国家である」と証明することが急務。東京駅や鹿鳴館といった建築物同様、この監獄もまた国の威信をかけて作られたプロジェクトの一つだったそう。

奈良監獄 ハヴィランドシステム

写真は、西洋の監獄を視察し導入された「ハヴィランドシステム」。
看守塔を中心に収容塔が放射状に延びています。これは刑罰そのものの近代化を目指した証にもなったそう。
「監獄にしては美しすぎる」と評されたその意匠は、当時の並々ならぬこだわりを今に伝えています。

税金ではなく観光収益で…「保存」と「活用」の新たなスキーム

今回の取り組みについて「長く取り組んできたプロジェクト。観光とは文化財を維持していくモチベーションを高める作業。地域らしい風景や街並み、文化などを維持していくことが、観光の力。重要な取り組みになっていくと思います」と語る星野代表。

採用されたのは、所有権を国に残しつつ、運営権を民間に委託するという新たなスキーム…税金ではなく観光収益で国の重要文化財を維持していこうというプロジェクトは、大きく二つの柱で構成されています。

一つは、「奈良監獄ミュージアム」(詳細後述)。

コンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。法務省と連携し、現在の刑務所の役割や歴史を紹介するほか、アート展示なども行われる予定です。
こちらは滞在中、何度でも入場が可能とのこと。

「星のや」が描く、明けの重要文化財

そしてもう一つの柱が、「明けの重要文化財」をコンセプトにしたホテル事業「星のや奈良監獄」です。

ここで強調されたのが、いわゆる「監獄体験」や「監獄ホテル」ではない、ということ。 目指すのは、日本初となる「国の重要文化財である旧監獄を活用したラグジュアリーホテル」です。

星のや奈良監獄の客室

発表会では、宿泊棟からの中継も行われました。
映し出されたのは、70メートルに及ぶ長い廊下と整然と並ぶドア。奈良監獄ならではの圧倒的なスケール感。天窓から自然光が降り注ぐ高い天井は、当時の意匠をそのままに。最低限の補修にとどめ、歴史ある姿を楽しめる空間となっています。

星のや奈良監獄の客室

気になる客室は全48室ですべてがスイートルームです。
10室分の独居房をつなぎ合わせひとつの客室とするなど、既存の建築美を残しつつも、居住性とラグジュアリー感を高めるため、内部には大胆な改修が施されました。

なぜ、「星のや」なのか

そして発表会の最後には「なぜ、『星のや』ブランドをチョイスしたのか」という話もありました。

数あるブランドの中で「星のや」が選ばれた理由。
それは、世界有数のラグジュアリーホテルとして、世界中のゲストへ価値ある宿泊体験を提供するためとのこと。この場所のポテンシャルを引き出すには、「星のや」ブランドこそが相応しいとの判断でした。

また、地域への波及効果も見据えています。
ホテル単体の成功にとどまらず、目指すのは奈良エリア全体を「滞在型観光地」へと押し上げること。今後開業が予定されている「星のや飛鳥」との連携も視野に入れ、奈良県や奈良市の深い魅力を世界へ発信していく。そんな力強い展望が語られました。

「奈良監獄ミュージアム」について

ホテルに先立ち、2026年4月27日の開業が発表されている「奈良監獄ミュージアム」は、前述の通り「美しき監獄からの問いかけ」がコンセプト。
星野代表によると、その問いかけとは「自由とは何か」、とのこと。

「このミュージアムを見た後は、仕事を辞めたくなると思います(笑)食事、仕事、就寝時間…本当の自由な時間とは?自分の生活の中にある自由な時間とは。自分の生活ともオーバーラップする部分があります」と星野代表。

奈良監獄ミュージアム

展示エリアは3つの塔に分かれ、多角的な問いに出会う展示構成で、自分自身を見つける機会を提供してくれるそう。

プロフェッショナル集団による…

「奈良監獄ミュージアム」には、ルーブル美術館などの展示を手がけるアドリアン ガルデールさんや、「明治おいしい牛乳」のパッケージデザインを手掛ける佐藤卓さんなどプロフェッショナル集団が関わります。

奈良監獄ミュージアム

佐藤さんは、「アートを見るっていうミュージアムとは違う特殊な場所。真面目に考えてみる部分と、興味深く見て面白いと思っていただける両面が必要だと思いました。」と、その両面を意識して取り組んだことを明かしました。

施設詳細

「星のや奈良監獄」

所在地:奈良県奈良市般若寺町18
客室数:48室
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/brands/hoshinoya/sp/hoshinoyanaraprison/

「奈良監獄ミュージアム」

所在地:奈良県奈良市般若寺町18
開館時間:9:00~17:00(最終入館 16:00)
定休日:なし *メンテナンス休館あり
料金:大人 2,500円~
URL:https://hoshinoresorts.com/nara-prison-museum/ja

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