前回、「星のや竹富島」のお部屋について詳しくご紹介しました。
そんな快適な客室にチェックイン後、時間はそろそろ宵の口、事前に予約しておいたダイニングでのディナーへ向かう事に…
というワケで、このページでは「星のや竹富島」レストランダイニングでの夕食についてお届けしたいと思います。
中洲達郎シェフによる、沖縄フレンチとは。
「集いの館」にある「ダイニング」に向かいます
「星のや竹富島」のダイニングは、フロントやショップ、そしてラウンジが入る「集いの館」という建物内にあります。
客室から向かう際、注意したいのは、本当に暗くって、本気で迷いそうになること!
お恥ずかしい話、私、スタッフさんの居住エリア?のような全く違う場所に迷い出て、舗装されてない道で思いっきり滑って転びそうになる…というレベルの迷い方をしました。
暗いのには理由があって、「星のや竹富島」では、最大限、離島の雰囲気を楽しめるよう、街灯を最小限(足元灯だけ)にしてあるんです。
お部屋を出るときは、事前にマップで確認し、備え付けの懐中電灯を持って出ましょう。自信がない方は、カートでのお迎えを頼んでもいいと思います。
さて、そんなわけで、ダイニングに到着しました♪
予約 料金について
今回私がお願いしたダイニングでのディナーメニューの詳細は以下です。
料金:12,000円(税・サービス料10%別)
ダイニングは予約優先。当日お願いすることもできますが、予定が決まっている方は、事前予約が吉です。ダイニング予約は、宿泊の予約完了後にコチラからどうぞ。
「星のや竹富島」ディナー コース内容
前菜からデザートまで順にご紹介していきますね。
季節によって内容は変わりますが、「こんな感じですよ~」という参考にはなるかと!
竹富島らしい「ミンサー織り」のマットで~いただきます!
Amuse(アミューズ)前菜
前菜は、「ピンダコのヴィルロワとサザエのフラン イーヤチのチュイル添え」。
もう、半分以上意味不明の単語のメニュー名ですが(笑)↓実際のお料理はこんな感じ。
左下のコロッケが、ピン(=にんにく)ダコのヴィルロワ。
中央上が、サザエのフランです。ミルク味の茶わん蒸し。優しい味です。
右下が、イーヤチのチュイル。イーヤチとは、竹富島の五穀豊穣を願う種子取祭で使われるお餅の事。それがチュイル(薄いおせんべいのようなもの)状になっています。パリパリと手で食べちゃいましょう!
Premier(プルミエ) 1皿目
一皿目のお料理は、「車海老と青パパイヤのレムラード ピニャコラーダの香り」。
あ!このお皿!そうです、星のや竹富島のオフィシャルサイトなどで食事のメインビジュアルとして使われているあのお皿。
美しい海の色のお皿は、沖縄本島 読谷村にある大嶺工房の作品。陶芸家・大嶺實清氏の手によるもの。
ちなみに、「レムラード」はマヨネーズソースの事、そして「ピニャコラーダ」は、ラムベースのカクテルの名前。とことんお洒落な一皿です。
エビの背には、パパイヤなどの甘いフルーツが乗っており、酸味との対比がちょうどよい。
青パパイヤサラダには海ブドウも乗ってますね♪
Deuxieme(ドゥージエム)2皿目
2皿目。「マグロと和牛のスティックタルタル 卵黄のクリスタルと小さなサラダを添えて」
これまた面白い一皿でした!
下に敷かれているのは、酸味が強い赤タマネギのピクルス。
そしてマグロと和牛、その上には塩麹で漬けた卵黄が乗っています。これらを全部混ぜていただく…絶品です!
Soupe(スープ)
Soupe(スープ)は、「ジーマーミー(落花生)の温かいポタージュ」。
空気をたっぷりと含んで泡立てられたスープ。落花生のいい香り!
Poisson(ポワソン)魚料理
魚料理は、「ミーバイのシトラスオイルコンフィ 人参と蕪のエカイエ 命草(ぬちぐさ)のベアルネーズソース添え」。
沖縄の魚ミーバイの上に、人参が鱗のように並べられているフォトジェニックな一皿。
ベアルネーズソース(=バターと卵黄とハーブのソース)に、柑橘類であるタンカンが入っていて爽やか美味しい!苦味もなんとも言えません。
Viande(ヴィアンド)肉料理
肉料理は、
・豚肉のパスティと秋野菜のロースト エキゾチックな香り
・黒毛和牛のローストと彩野菜 シークワーサーの香りに包まれて(プラス1,500円)
のどちらか。
写真上が、豚肉のパスティです。
今帰仁アグーという貴重な豚の様々な部位を使ったパイ包み焼き。
いろんな部位が入っているのでブータンノワールのような味がします。これ好き!
そしてこちら↑が、黒毛和牛のロースト。
シークワーサー胡椒がいい感じ。ちゃーんと苦いゴーヤも沖縄ぽくて嬉しい。
個人的には、追加料金がいらない豚料理の方がおすすめです。
沖縄っぽいですし、あまり食べられない味。ただし前述の通り、ブータンノワール(血のソーセージ)のような味がしますので、お嫌いな方は牛を。
パンはあおさのりと米粉のパン。あ、これはウトコオーベルジュのディナーでいただいたパンと全く同じだわ。残念ながらパンはウトコの方が美味しかった…。
Avant dessert(アヴァンデセール)軽いデザート
デザート1品目は、「粟のウフ・アラ・ネージュ ミシャクのショコラショーに浮かべて」。
中洲シェフにはなんだか申し訳ないのだけど、ここのダイニングは、とにかくパティシエが上手!
ここから始まるデザート3品、どれも、頭にビックリマークが出るほどおいしかった!
…で、1品目のショコラショーは、沖縄の祭事に飲まれるお神酒のようなもの(ミシャク)が使われています。甘酒のような味のホットチョコレート、といえばわかってもらえるかも?
途中で、泡盛を入れて味を変えても、これまた美味しい!!
Grand dessert(グランデセール)メインのデザート
デザート2品目は、「爽やかなタルトタンカン ショウガのソースとローズマリーのほのかな香り」。
この日一番の感動がここに!!
タルトシトロンならぬ、タルトタンカン。
で、サクサクに揚げられた(もしくはドライになっているのかも?)ローズマリーが刺さっています(笑)が、これが良いアクセントに。
シュー生地に染み込む柑橘ソース、メレンゲの食感、すべてが絶妙のバランスで成り立っています。こんな美味しいデセールには、なかなかお目にかかれません。
お食事の最後にはあったかい飲み物と、焼き菓子(塩と柑橘のクッキーと黒蜜のマドレーヌ)が。
私はハーブティーをお願いしたのですが、なんと、摘みたてのフレッシュなハーブティーが出てきて感動しました。星のや竹富島では、施設内のいたるところに畑(キッチンガーデン)があって、それがお料理に使われています。
フム。
これで12,000円。
サービス料や、飲み物をプラスして頼むことを考えると、だいたい15,000円くらいになる感じでしょうか。
贅沢なお値段ですが、連泊の場合、1回はこのダイニングでのディナー、体験してもいいと思いますよ♪
…
次回は、お部屋でいただくインルームダイニング「薫る命草(いのちぐさ)しゃぶしゃぶ鍋」の様子をお届けしたいと思います。
この夕食もおすすめなの~!お楽しみに!
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